「平等に与えられている時間をどう使おうか?」これは各々自由に使えばよいのですが、相手が関わってくる場合は「相手の貴重な時間をいただいている」という感覚を持っている人と、そうでない人とではコミュニケーションに大きな差が生じるのではないでしょうか。
(c) GOETHE|写真素材 PIXTA
例えば、この2つの表現で、どんな印象を受けますか?
「少しお時間いただけますか?」「1分間お時間いただけますか?」
「少し」という表現は曖昧なので相手を身構えてさせてしまうかもしれませんが、“1分間”と具体的にゴールを提示してくれた相手の方が要点をまとめて話してくれそうな印象や安心感を与えることができそうです。
“1分間”とは、集中して聞いてもらえる長さであり、相手の時間を奪わない配慮を持った長さでしょう。そして、短い時間で「おっ!」と思わせることができれば、「要点を抑えた話ができる人」と印象づけることができます。
たとえば『桃太郎』を「昔々、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に・・・」と語り出すと、鬼退治をして帰ってくるまでにどうしても時間がかかる。一分で話終えるのは難しいだろう。
その点、要約するということは、まず最初に「桃から生まれた子どもが犬、猿、キジを連れて鬼ケ島に行き、鬼退治をして帰郷し、皆に褒め称えられるという話」などと物語の構造を示すことだ。その上で、登場人物を紹介するなどしていけば、一分間でも内容のほとんどは伝わる。つまり、構造化したものを再配列し、論理構造がわかるように話すという作業なのである。
その上で、「一方的に乗り込んで退治するというのは、鬼の側から見ればある意味で理不尽な話」「食べ物で仲間を偊安手法は現代でも使える」などと自分なりの視点を一つ加えると、話に彩りが出る。
でも、日頃から時間の感覚を養い、訓練しておかないと、1分間で要点をまとめるのは容易ではありませんね。
そこで、視覚的に時間を捉えると、時間の流れを把握しやすく、感覚を磨く訓練ができます。
円グラフで“1分間”を「15秒×4コマ」または「20秒×3コマ」という分け方です。
この方法については、『1分で大切なことを伝える技術 (PHP新書)』でも紹介されていますが、上手に時間配分をする鉄則といえましょう。
iPhone & iPod Touchアプリ『Time Timer』では、円型の時計カウントダウンを計測することができます。
▼「カスタムモード」で「1分間」を設定して、スタート!
▼カウントダウンが進みます
設定時間が終了すると「チン♪」という可愛い音が鳴ります(音設定は無音等にも変更可)。
職場や勉強等、キッチンタイマーのような大きな音が出るアイテムだと心臓に悪いので、このアプリが活躍しますよ~。
ボーっと過ごす時間も結構ある私ですが、メリハリをつけるためにも、一日の中で何回かはこうやってノルマを設けて、時間を意識した作業を心掛けたいと思っています。
